春は、新生活をスタートさせる人が多い季節ですね。
4月から大学生になり、始めて一人暮らしをする。
社会人になり、親元を離れて暮らす。
今の部屋を引っ越す…と理由はそれぞれです。
『こんな場所に住みたい』
『こういう間取りがいい』
『家賃はこのくらい』
など、色々希望はあると思いますが、部屋を決める【決め手】ってなんでしょうか?
中でも女性って、住む間取りや場所にこだわる人も多いですし、防犯の面を気にする人も多いですよね。
それで、女性の方がお部屋選びをする際に、参考にして欲しいポイント
女性一人暮らしで気をつけること注意点のポイント6つをご紹介したいと思います。
目次
最上階、奥の部屋はなるべく避ける
不動産会社の勤務経験のある私ですが、女性のお客様の接客に入ると、
「1階は避けたい」
と言われるお客様は、本当に多いです。1階を避けたい理由はなんでしょうか?
確かに言いたいことは理解できるし、私は男性ですが同じ考えを持っています。
でも①だけは、ちょっと考えが違います。1階だから入られるという訳ではなく、2階でも3階でも入ろうと思えば簡単に侵入されてしまいます。
【防犯研修】というものを以前受けたことがあるのですが、1階よりも最上階の方が住人の目を避けられるため、屋根からベランダをつたって侵入し易いとの例もありました。ちょっと驚きですよね。
それが最上階を避けた方がいいという理由のひとつです。
それでは、なぜ奥の部屋は避けた方がいいのか?ということです。これにも、きちんとした私なりの理由があります。
階段を上りきった場所や、エレベーターを降りた場所から一番奥の部屋は、その階数に住んでいる人でもあまり通ることはありませんよね。
家族で住む場合は静かでいいのですが、女性一人暮らしとなると話は別です。
静かで人通りが少ない場所だから、何かあったときに助けを呼びにくいと思いませんか?気づいて貰えない場合があるとは考えませんか?
上の階に行けば行くほど、それだけ人が通る数も減るはずです。
しかし中には
『オートロック付のマンションだから安心!』
という考えの人も居ると思いますが、これこそ油断して欲しくないことです。
確かにオートロック付のマンションは、無いよりも有る方が安心です。中に入ることが出来る人は、限られていますから。
でも住人と一緒にオートロックを潜り抜けて入ってしまうことは容易くできてしまいます。
・女性一人暮らしでは最上階・一番奥の部屋は避けた方がいい!
・オートロック付の物件だとしても、安心しないこと!
浴室乾燥機付の部屋を!
最近では、お風呂に浴室乾燥機がついている物件も多いですが、家賃の関係上ついていない物件もまだまだありますよね。
でも女性の方には、ぜひこの機能がついている部屋をオススメします。
最近では、洗濯から乾燥まで全てこなしてくれる洗濯機を持っている方も増えてきました。
しかし大学生など、人生ではじめての一人暮らしの人には、その洗濯機は値段が少し高すぎるような気がします。
それに女性の下着などは、堂々と外には干せないですし、雨の日は部屋干しすると、乾いていても何だかフワッと乾いてくれなくて嫌ですよね。
加えて防犯上『この部屋は女性が1人で住んでいる』と一目で分かるような洗濯物は外に干すのは避けた方がいいです。
なので浴室乾燥機が付いていれば、上手に使い分けることが出来ますし、お風呂に入った後も、30分ほど乾燥させておくだけで、カビも生えにくく、掃除がラクになります。
それにこれは、女性に限らずなのですが、今の時期【花粉症】に悩まれている人も多いのではないでしょうか?
花粉が洗濯物につくことが気になる人は、浴室乾燥機で乾かすことも出来ます。
・浴室乾燥機が付いていると、外に干すもの中に干すものを上手に使い分けられる!
・カビが生えにくくなるため、掃除がしやすい!
・花粉やPM2.5が洗濯物に付着することを防ぐ!
収納多めの部屋、もしくは隙間が利用できる間取りを!
全ての女性がみんなそうだ!という訳ではないですが、とにかく女性は物が多い人が多いです。同じ部屋に長く住めば住むほど、物も増えていき、収納スペースが足りなくなっていきます。
細かく挙げればキリがないです。
家賃などを気にすることなく、収納が多い部屋を選べれば何も問題は無いのですが、家賃に上限が無い人なんて殆ど居ないはずです。
家賃の設定をある程度高くしなければ、全ての荷物が収められるような【たくさん収納のある部屋】に出会うことは難しいです。
それで私のオススメのポイントは、
①少ない収納でも、工夫が出来る収納棚やクローゼットであるのか。
②家具を配置し易い間取りであるのか。
これは結構重要です。
キッチンはフライパン・鍋などを収納するスペースはあるか?
食器を収納するスペースは?
100円ショップなどで、重ねて収納できるアイテムや、少しの隙間に重ねて置ける引き出しなどがあります。隙間を生かせたり、上から吊り下げてみたり…色々工夫できるかどうかを視野に入れて考えてください。
お風呂とトイレ
ここも何かと物をよく置くことになります。
トイレットペーパー、シャンプー、ボディソープや石鹸、洗剤や柔軟剤、化粧品…。
脱衣所があれば、それなりの収納スペースもあるでしょう。しかしトイレとお風呂が一緒という間取りもあります。
トイレとお風呂が分かれていても、脱衣所がない場合もあります。収納棚などのスペースが近くにない場合は、考えを変えて頭上に置くことも考えてみてください。
突っ張り棒を使った収納などもありますので、取り付けられそうな幅があるか…など、チェックしてみてください。
⇒賃貸物件探しでは、風呂場とトイレを重要視するべき理由と、最適な選び方
普段過ごす部屋
洋服などを収納するクローゼットがない場合、タンスやハンガーラックを置くと思いますが、その際はコンセントの位置と、テレビのアンテナ端子の位置も確認しておきましょう。
変な位置にあると、家具の配置がかなり制限されてしまいます。逆に、何か所か分かれてコンセントがあれば、使いやすいと思います。
・収納が多めの間取りを見つける!
・収納スペースが少なくても、工夫できる間取りであれば大丈夫!
・コンセントやテレビアンテナ端子の位置を確認する!
宅配ボックスの有無
実際にお店に行かなくても買い物できる、ネットショッピングを利用する人は多いと思います。不在時でも受け取ることが出来る宅配ボックスは、本当に重宝します。
生ものは入れることが出来ない、宅配ボックスまで取りに行くのが面倒だというようなデメリットもありますが、私は一人暮らしの女性には、是非この宅配ボックスをフル活用してもらいたいと思っています。
女性の一人暮らしでは、まず周りに【一人で住んでいる】ということを、あまり知られない方がいいと考えています。特に名前と顔を一致させてしまうことは、極力避けたいです。
宅配をしてくださる人が、悪い人と言いたいわけではありません。
ですが例えを挙げるなら、日中不在だったため荷物を受け取れず、夜間配達を依頼していたとします。
「○○配達です。」
と言われれば、鍵を開けてしまいますよね。それが宅配をしてくれる人ではなかったら?この時にのぞき穴で確認しない人は、結構いるらしいのです。
いつ、どのタイミングで自分の個人情報が悪用させるとは限りませんし、少しの可能性でも、注意しておくにこしたことはありません。
ネットで買い物をする時、備考欄に書き込むことが出来るので、【配達は宅配ボックスにお願いします】と一言書き込めばいいのです。
・直接顔を合わせることなく荷物を受け取れる、宅配ボックスをフル活用して欲しい!
「玄関を開けたらすぐ部屋」の間取りは避ける
1つ前の項目と重なる部分があるのですが、玄関を開けた時に部屋の中が丸見え…という間取りは極力避けたいです。前述した通り、
・一人で住んでいる
・現時点は一人で居る
という事実を分からないようにするためです。
玄関からすぐ部屋が見える部屋に決める場合は、玄関と部屋を仕切る【つい立】や【暖簾】のような物が活用できるかどうかを考えましょう。
・私生活が有々と分かってしまうような間取りは極力避ける!
・どうしても部屋の中が見えてしまう間取りの場合は、つい立や暖簾などで隠す工夫を!
何かあった時、すぐ助けを呼べるか?
先に挙げた5つのポイントからも分かるように、女性一人暮らしの部屋を選ぶ際のポイントは、どうしても【安心】【安全】が優先されてきます。
もし男性がこの記事を読んでくれていたとしたら『女性ばっかり』と思われる方も居るかもしれません。『大袈裟だなぁ』と思う人もいるでしょう。
そうだとしても、やはり女性は男性に比べ力が弱い人が殆どです。力が弱いなら、そう言った危険な状況に遭遇することを無くすよう努力しなければなりません。
なので『ちょっと大袈裟だな』と思われてしまっても仕方ないのです。『もしも』がない方がいいに決まっていますが、誰も『絶対にない』とは言えないのですから。
最後に挙げるポイントは、もしかすると今まで挙げたポイントの中で、一番大事なことかもしれません。
どんなに気を付けていても、危険な目に遭ってしまう可能性も勿論あります。
セキュリティ会社を利用する方法
女性の一人暮らしの安全対策として、以下のようなサービスを実施している会社もありますので、是非検討してみてください。
・家にセンサーを取り付け、侵入者を即座に検知
・非常ボタンを押すだけで、セキュリティ会社が家まで駆けつける
・侵入者を検知した場合自動でセキュリティ会社へ通報
女性の一人暮らしでは、何か起こってからでは手遅れになります。
防犯対策はしっかりしておくに越したことはありません。
すぐに助けを呼べる場所か?
『自分の力では、どうしようもない』と判断した時、すぐに助けを呼べる場所であるか?その事を考えて部屋を選んで欲しいです。
助かる術はないかもしれません。
私が考える女性に住んで欲しいなと思う場所は、人通りが多い通りから1本入った場所です。人通りが多い道沿いにある場所は、出入りしている姿が見えてしまうので避けたいです。
近くに交番などがあれば言うことなしですが、どこでもある訳ではないですよね。だから代わりに、コンビニやスーパーなどのお店がある場所をオススメします。
何か起こった時は、お店に駆け込める環境であり、人の目が多いことで危険から紛れられる場所です。
・すぐに人通りが多い場所に出られる場所!
・交番やお店がある場所だと、なお良し!
まとめ
以上が私の考える6つのポイントです。
どうでしたか?「なるほど!」と思っていただけたものは、あったでしょうか?
自分自身が長い間、不動産関係の仕事に携わってきて、本当に沢山のお客様を見てきました。お客様の数だけ、要望も異なりますし、重要視されるポイントも人それぞれです。
今年の春から大学生、もしくは新社会人。
初めて親元を離れて一人暮らしをする女性も沢山いますよね。
本人は新しい生活に心躍らせ、楽しいことを沢山想像していると思います。
でも親はどうでしょうか?大事に育ててきた娘が、初めて自分たちの元を離れて一人暮らしをするとしたら?
『一人で自炊できるだろうか?』
『掃除や洗濯は?』
『危険はない?安全なの?』
…と、親の心配は尽きないと思います。
住み替えのため、新しく引っ越しをしようと考えている女性も居ると思います。
『今までも大丈夫だったから、今回も大丈夫。』
そんなことは全くありません。いつ何が起こるか分かりません。
しっかり考え、部屋を決め、新しい生活をエンジョイして欲しいと思います。
自分がしっかりと防犯上の対策を考えた上で、家賃・場所・間取り等の優先順位を決め、お部屋探しをすすめてみてください。
少しでもこの情報を参考にしていただければと思います。
賃貸物件探しの第一ステップ
賃貸物件探しの第一ステップは、賃貸物件情報サイトでの情報収集と、賃貸仲介業者の選定です。
以下の記事に、知っておいて欲しい情報をまとめましたので、是非ご覧になってみてください。