賃貸物件選びをする際、線路沿いの物件が候補に入ってくることがありますよね。
線路沿いの場合、一般的な立地にある物件よりも家賃は安くなっています。
しかし、線路沿い物件について、ちょっと安易に考えている人が多い気がします。
この記事では線路沿い物件経験者の一人としての、実体験からのメリットとデメリットをお伝えしたいと思います。
目次
私の線路沿い物件体験は2回
自分で恥ずかしくなりますが、私は線路沿い物件生活を、人生で2回経験しています。
つまり、1回目の経験に懲りず、安易に線路沿い物件2回目の契約をしているわけです。
1回目の経験は、大学生のときの4年間です。
2回目は恋人と同棲を始めるため、引っ越した時です。
2回目は1年半住んでましたが、騒音に耐え切れず引っ越しました。
で、今は静かな住居で生活しています。
線路沿い物件の実体験①
当時大学生だった私は、安いという理由からある線路沿い物件に引越しました。
そこでは30分に1本ペースで電車が通り、電車が通ったタイミングでかなりの騒音を出していました。
どれくらいの騒音かというと、閉め切った部屋でテレビを音量30で観ていても、全く聞こえないレベルです。
かなりの騒音でしたが幸いにもローカルの電車だったため、夜の22時半くらいが終電で夜中は静かでした。
また、大学のときの私は週3くらいで夜は飲みにいってましたので、そこまで家にいることが多くありませんでした。
(酔って帰ると騒音なんか気にならず寝ちゃいますしね)
ただ始発で1回起こされるのは結構キツかったですね。
毎日が100%の確率で二度寝になるわけですから。
当時朝はかなり眠かったことを覚えています。
また、春や秋の涼しい季節も窓が開けられませんでした。
電車が通るとうるさいですからねw
そのため、1回目の線路沿い生活を振り返ると、実害は以下の4点です。
空気が汚い気がするというのは、本当に気がするレベルです。
粉塵とか舞ってるんだろうなーとか思ってました。別に見えませんけどねw
ここは気にする人は気にすると思います。
私はそんなに気になりませんでしたが。
線路沿い物件の実体験②
さて、上記のように線路沿い物件には懲り懲りだった私でしたが、何を考えていたのかもう一度線路沿い物件を契約してしまいます。
おそらく1回目のときになんとか4年間乗り越えたという自信と、1回目のときに比べてそこまで騒音はひどくなかった、ということが原因として挙げられます。
たしかに、騒音レベルとしては1回目よりマシでした。
しかし、これには大きな落とし穴がありました。
2回目の物件はバリバリのJR沿線だった
JR沿線とローカルの田舎電車と何が違うのか?
多分住んだことないと良く分からないと思います。
一つは本数の違いです。JR西日本だったんですが、
と、JRは3つの種類の電車が定期的に走っています。
それも、10分に1回とかのペースで・・・。
1回目のローカル電車のときと、頻度が違うわけです。
騒音レベル20が30分に1度襲来するのと、騒音レベル10が10分に一度襲来するのでは、どっちが嫌ですか?
おそらくどっちも同レベルで嫌だ!ってひとが多いと思います。
むしろ、後者の方が嫌な人のほうが多いかもしれません・・・。
2つ目は、貨物列車の存在です。
1回目のときのローカル電車と違い、JRでは夜中も貨物列車が走っています。
夜中の2時になっても、3時になっても・・・。
ちょっとの物音で目覚めてしまう体質の私は、定期的に起きちゃうわけですね。
しかも、次の日は普通に朝起きて元気に会社に行かなければいけません。
結果的に睡眠不足となった私は、勤務中もずっと眠い目をこすっていました。
ここで皆さんにお伝えしなければならない重要なことを言います。
線路沿い物件は慣れるとか、いい加減なことを言う人もいますよね。
確かにある程度は慣れます。
しかし、慢性的になんか寝たりてない気がする・・・という感覚は常にありました。
これは、1年半住んでもなくなりませんでした。
2回目の物件での生活を振り返ると、実害は以下4点です。
2回目の物件の生活では、”眠い”というのがとにかく辛かったです。
仕事中に寝るわけにはいきませんし、早く寝てみたりもしましたが、眠い原因は睡眠時間ではないため、改善されませんでした。
耳栓とかつけてみましたが、逆に気になって眠れなかったりね。
仕事中もなんかボーッとしてたりして、本当に実害が多かったです。
今は引っ越して静かな環境で眠ることが出来ていますが、すごく快調です。
朝目覚めたときの、「あ~良く眠れた!」って感覚が全然違います。
いくら安くても、線路沿い物件はオススメ出来ない
結論です。
これは間違いなく言えます。
線路沿い物件は安くなるって言っても、本来なら5万の家賃だったのが4.5万になるレベルでしょ?
生活全てに支障をきたす、「常に眠い」という状態のリスクと引き換えに、得られるのが月5,000円ですよ?
まったくもって、割に合わないですよね。
⇒物件選びで迷ったら、何を重視するか?妥協点とするか?で考える
そしてローカル沿線ならまだしも、JR沿線だけは絶対にやめたほうがいい。
内見のときにちょっとでも音がしたら、やめておくのが無難だと思います。
昼間聞こえる音というのは、夜中寝静まった時は確実にそれ以上になって聞こえてきます。
それはすなわち、夜中熟睡できないということを意味します。
線路沿い物件に住むくらいなら、静かなボロアパートに住んだほうがいいです。
賃貸物件を探す時は、絶対に契約前に内見を行う
気に入った物件が線路沿い物件なのかどうかという事は、実際に物件の下見に行かないと分かりません。
多くの人はSUUMO等の賃貸物件情報サイトから物件選びをスタートすると思いますが、絶対に行って欲しいのは物件の内見です。
気になった物件を見つけたら、防音構造は問題ないか?目の前に線路が走っていないか?等
細かくチェックすることが重要です。