「家賃の目安は手取りの3分の1」
物件探しの際によく聞くキャッチフレーズですが、実は大きな間違いです。
手取りの3分の1を家賃に充てていたら、生活はかなりカツカツになります。
では手取りのうちどれくらいを家賃に充てるべきか?
今回はそこらへんについて書いていきます。
目次
手取りの3分の1というのは、契約時の基準で言っているだけ
賃貸物件を契約する時、契約書に会社名とか昨年度の年収とか書く欄がありますよね。
この項目で不動産会社が何を見ているかというと、家賃の支払い能力を見ています。
つまり、これだけの年収があれば家賃は滞納しないですね~という判断材料です。
そしてその判断の目安が、手取り収入の3分の1以下 というわけです。
手取り3分の1を家賃に充てると、生活はカツカツ
でも実際普通に生活をするためには、家賃だけでなく食費、通信費、交際費等の経費も必要になりますよね。
そう考えると、家賃の支払い能力があるからといって3分の1も手取りがなくなっていては、貯金が出来ません。
社会人になったら、貯金するということを前提に生活費を考えるべきだと思います。
いつどこで、大きなお金が必要になるのか、分かりませんからね。
一般的な一人暮らしで必要な生活費
一般的な一人暮らしでは、生活費はどれくらいかかるんでしょうか?
もちろん個人差あると思いますが、私が社会人1年目だったときの例を参考にしてもらえればと思います。
項番 | 項目名 | 平均金額 |
1 | 家賃 | 42,000 |
2 | 光熱費 | 9,000 |
3 | 携帯・インターネット | 11,000 |
4 | 食費 | 30,000 |
5 | 飲み代 | 20,000 |
6 | 衣類等雑費 | 10,000 |
7 | その他雑費 | 10,000 |
8 | お小遣い | 30,000 |
合計金額 | 162,000 |
当時、給料は大体手取りで160,000円くらいでした。
給料が低いというのは置いといて、ご覧の通り、貯金が出来ていません。
特に無駄遣いしているというわけでなく、上記項目は一般的なサラリーマンであれば大体これくらいは出費するだろうなと思っています。
手取りの3分の1まで家賃設定がOKなら、家賃は53,000円までOKになるはずですが、もしそうだとしたら、当時の私は破産していますねw
※ちなみに大学生の一人暮らしであれば、「大学生が一人暮らしにかかる費用(初期、月額)の平均額はいくら?」でも書いてある通り135,000円くらいかかります。
正しい設定金額は、手取りの4分の1以下
貯金ありきで考えて生活をするための家賃の設定金額は、手取りの4分の1以下と考えましょう。
これくらいにすれば、無駄な出費をなくせば、なんとか貯金も出来ると思います。
もちろん、その人の給料によっても設定金額は変わりますのであくまで目安です。
手取り15万の人の4分の1と、手取り25万の人の人の4分の1では、生活の安定感が違うということです。
まとめ
初めての一人暮らしで家賃にかける目安は、手取りの4分の1がベターです。
ちなみに手取り収入というのは、総支給額の4~5万円マイナスくらいと考えておきましょう。
総支給25万なら、大体手取りは20~21万です。
またもちろん、人によって物件の質を重視する度合いは変わってきます。
上記のような人は、場合によっては手取り4分の1を越えても仕方がないかなと思います。
その分、他の出費を削る必要はありますけどね。
住環境はとても大事ですが、自分の収入を考えて、適正な家賃の物件を探すようにしましょう。