賃貸物件の初期費用の内訳と、なるべく抑えるための方法

一般的に賃貸物件の契約時にかかる初期費用は、家賃の5と言われています。

ただでさえ引越しや家具購入でお金がかかるのに、賃貸の初期費用で何十万と飛んでいくと、かなり辛いものがありますよね。

この記事では賃貸物件契約時の初期費用の内訳と、なるべるく抑えるためにどこを削れるか?について書いていきます。

初期費用の一般的な内訳

<一般的な物件例>

当月家賃+管理費(日割):8,600

(25日から住み始めた場合)

翌月家賃+管理費:52,000

敷金:50,000

礼金:50,000

火災保険:20,000(2年間)

保障会社委託料:20,000

抗菌施工費:15,000

鍵交換代:10,000

仲介手数料:52,900

合計:269,900

不動産会社や大家さんによって費用を取る項目は変わってきますが、上記が一般的な賃貸物件の例です。

思ったより高い!と思いますよね。

私も最初、物件を決めた当初は初期費用がこんなにかかるとは思っていませんでした。

が、よく考えてみると敷金の50,000は基本的には帰ってくるお金で、翌月家賃の52,000も初期費用とは言いつつ、次月分を先に払ったお金ですので、実質的な初期費用は167,900くらいといえます。

しかしそれでもまだ高いですね。

次に初期費用で削れる項目と削れない項目、また交渉が可能な項目について説明してきます。

値下げ交渉するなら敷金より礼金

敷金とは・・・

敷金というのは、退去する際に返ってくるお金です。

敷金というのは、退去時に家屋の一部が破損してたりする場合に、大家さんがそれを補修するときに使うお金です。

(例えば、タバコの臭いが壁にこびりつき、壁紙を取替えなきゃいけない場合等)

ですので、特に問題を起こさずいい子に住んでいた場合は、敷金は全額返ってきます。

礼金とは・・・

一方の礼金は、単純に大家さんにありがとうの意をこめて渡すお金です。

敷金と異なり単純な譲渡となり、返ってきません。

そのため、敷金を返ってくるお金だと想定した場合、敷金の値下げ交渉は意味がないと言えます。

しかも、敷金を下げてしまったら礼金や家賃を交渉しようとしても、

「いや、もう敷金下げたでしょ?」

ということになり、礼金や家賃の交渉に不利になります。

礼金は家賃より下がりやすい

上記の通り、下げるなら敷金より礼金か家賃です。

しかし、下げやすいのは家賃より礼金です。

理由は、大家さんの立場になって想像してもらうと分かると思います。

大家さんは、不動産収入によって生活をしています。

そのため家賃というのはすなわち、サラリーマンでいうところの、基本給になります。

一方の礼金は、不定期で入るお金です。

すなわちボーナスみたいなもんです。

あなたがサラリーマンだとして、基本給下げられるのとボーナス下げられるのどっちが嫌ですか?

毎月の収入が計算できる基本給下げられるほうが嫌じゃないですか?

そのため、ほとんどの大家さんは家賃を下げられることを嫌がります。

一方の礼金はまだ交渉が通りやすいと実感しています。

超人気物件でなければ、例えば礼金が20万だった場合、最低でも15万(5万下げ)までは確実に下がるという印象です

ちょっと賃貸仲介業者に頑張ってもらえば、10万ダウンも割と簡単な印象ですね。

仲介手数料を下げるのは難しい

仲介手数料とは、賃貸仲介業者へ支払う物件の紹介料みたいなもんです。

「じゃあ大家さんと直接取引すれば仲介手数料は0円?」

と思う人もいるかもしれませんが、調べてみましたがほぼ不可能みたいです。

まず大家さん側にメリットがない。

賃貸仲介業者に全て任せておいたほうが楽ですし、トラブルも発生しにくいですよね。

ですので、賃貸仲介業者を挟むというのはマスト事項だと思ったほうがいいです。

それはすなわち、仲介手数料も絶対に発生するということです。

仲介手数料は賃貸仲介業者の(基本的には)唯一の収入源です。

そのためそれを交渉しても、なかなか下がりにくいですし、親身な対応もしてくれなくなる場合があります。

もちろん賃貸仲介業者も人間ですから、いっぱいお金くれるお客さんのほうにサービス良くしたいですよね。

大家さんと直接契約して賃貸仲介手数料を無料にする事は可能?

火災保険は変更することが出来る

火災保険とは、部屋に火事が発生したときのための保証です。

これは多くの不動産屋で必須項目としており、火災保険に入らないという選択肢はありません。

しかし、不動産屋が決めた保険会社に入る必要はなく、自分たちが見つけてきた保険会社に入ることも可能です。

火災保険の項目を見て、1年で1万円以内の金額に納まっていたら、まあそのままでもいいかなと思います。(相場通りの保険です)

しかしそれ以上の金額だった場合、高い保険を掴まされている可能性が高いです。

そんなときは自分たちで見つけてきた保険に加入するようにしましょう。

保証会社委託料は必須項目

保証会社委託料とは、家賃の返済が滞った時大家さんから催促するんじゃなく保証会社が催促をし、保証会社が家賃を立て替える

⇒結果的に家賃の滞納をなくす

という項目です。

良心的な大家さんであれば、この費用はとってないこともありますが、昨今の状況では取っている所が多い印象です。

(それだけ、家賃滞納する人が多いんでしょうね・・・。)

この費用の相場は家賃の30%程度が相場です。

しかし中には100%とっている保証会社もあるらしく、そんな時は他の保証会社に変更は出来ないか?不動産屋に聞いてみましょう。

もし他の保証会社にも取引があった場合は、安くなる可能性があります。

なければ残念ながら、諦めるしかなさそうです。

抗菌施工は賃貸仲介業者が勝手につけている可能性がある

抗菌施工というのは、部屋を引き渡す前に害虫の駆除や消毒等を行う作業です。

この項目実は、賃貸仲介業者が勝手につけている項目の場合が多く、賃貸仲介業者のお小遣い稼ぎになっていたりします。

悪質な賃貸仲介業者では抗菌施工といいつつ、実際はバルサン炊くだけとかね。

バルサンなんて1,000程度ですから、例えば抗菌施工費で15,000とっていた場合は、14,000のお金が賃貸仲介業者の懐に入るわけです。

※もちろん普通の賃貸仲介業者は、ちゃんとした抗菌施工業者に委託しています。

ここの項目については、

・何をやる予定なのか?
・ちゃんとやったのか?

をしっかり確認とっておいたほうがいいです。

また、つけなくすることも可能です。

特に必要ないと考えた場合は、

「これいらないです」

そう言いましょう。

鍵交換代は削らないほうがいい

鍵交換は基本的には無料でやってくれていますが、稀に有料になっている場合があります。

ケチな大家さんですね。

⇒良い物件の基準!性格のいい大家さんを選んだら間違いない理由とは

が、そんな時は項目をなくすのではなく、やってもらったほうがいいです。

住んだ後に前の住人が勝手に入ってきたりしたら嫌だし怖いですよね。

前の住人の合鍵持ってたモトカノとかが入ってきた事例もあるらしいです。怖いですね。

そんなわけでここはケチらず払っておきましょう。

その他

稀に事務手数料とかいうふざけた項目があります。

何かというと賃貸仲介業者に支払う契約等の事務作業に支払う金額です。

こんな記載があったら、文句言ったほうがいいです。

そんなもん、賃貸仲介手数料に含まれてるに決まってんだろ!

賃貸仲介手数料以外の費用をとることは違反です。

ノルマの厳しい業者ですと、少しでも多く金銭を取ろうと平気でウソをつく人もいます。

まとめ

賃貸物件を契約する際は、結構な初期費用がかかってきます。

しかし、業者の言いなりにハイハイお金を払うのではなく、

何故この費用が必要なのか?

と、しっかりと理解した上で、支払うようにすることが大切です。

また下げられるお金は下げておきましょう。

値下げ交渉をしないことは、損だと考えたほうがいいです。

賃貸物件探しの第一ステップ

賃貸物件探しの第一ステップは、賃貸物件情報サイトでの情報収集と、賃貸仲介業者の選定です。

以下の記事に、知っておいて欲しい情報をまとめましたので、是非ご覧になってみてください。

安くてお得に選ぶ!賃貸物件情報サイトおすすめと比較

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